【破壊した日】
もともと親の顔色を見る子供だったと思う
気分屋の両親に育てられた気分屋の自分
すべての物事はその日のあるいは自分の気分で決まる
きっと物心つくまではそれでよかったんだと思う
高校、大学、社会人
ステージが上がるにつれ
常に多くの人と関わって生きることが
当たり前になり
人の数だけ答えはあるのだからと
誰も傷つけないような答えを選びがちになる
自分の言いたいことではなく
誰も傷つけないことを言う
自分のやりたいことではなく
誰にも迷惑のかからないことをする
気づいたらそんな人間になっていたし
それすらも充分に出来ない自分がイヤになるし
出来たら出来たでそんな思ってもないことを口に出している自分がイヤだった
今日、とある場で
初めましての人に
思ったことを言った
私の本音だった
相手は傷ついたようなリアクションをした
でも私の心はスッキリした
私が思ったことを私が発言したからだ
人間は本来生き物なのだ
生きるということは
何かを育てる、次世代につなぐ
と同時に
何かを破壊し、絶やす役目もあると思う
そうしないと全てを残していたら種に不利益が生じるからだ
しかし高度な現代社会では
自分を守るために必死で
我が身を守るために誰も傷つけないように生きようとしている
それこそが不自然なのだ
人が生きるということは
何かを破壊し
破壊するから産みだすことができるのだ
何も壊さなければ
何も産みだせない
今日私は常識を1つ壊した
快感だった
この快感を忘れず
本来の人として
もう一度生きていきたい
今日も一日、お疲れさまでした。